今回はハイエースネタです。
以前タイヤ交換時発見したタイロッドエンドブーツのひび割れについて交換しました。

3月の車検に備えた予防整備です。

車検でNGになる項目で多いのがブーツ類の破れ。
ロアアーム、アッパー、ステアリングブーツ、ドライブシャフトアウター、インナー、タイロッドエンドブーツ(ドライブシャフトはハイエースの場合4WDのみですが)

タイヤ交換時点検したら、うちの車はタイロッドエンドブーツにひび割れが来てました。

ひび割れだけなら車検はパスできますが、破れたらタイロッドエンドの先のボールジョイントがダメになるので予防交換が賢明です。
ちなみに、ブーツが破れて砂などが入り込み、ボールジョイントが削れ抜けてしまうとハンドル切っても曲がらなくなります。

タイロッドエンドブーツが破れ砂や水が入るとこんなになっちゃいます。

http://www.boo.or.jp/profit2/koukanbuhin-13.html#topより

タイロッドエンドの役割は

左から2つ目の矢印の部分 ハンドルの曲がりを伝えるものです。

ここに砂が入ると

こんな感じでガタが入ると交換が必要です。

それを怠ると

抜けて、曲がらなくなります
おーこわい
以上、画像は一般社団法人長崎県自動車整備振興会HPより転載

タイロッドエンドだけだと社外品で部品代数千円(5千円ぐらい?)に工賃5千円~1万円程度でそんなに高くはないですが、ロアアームとかだと高くつきます。
ちなみに玄武さんのタイロッドエンドだと2万円ぐらいするのかなぁ・・・。
タイロッドエンドブーツは千円ぐらい。工賃はほぼ同じか少し安いぐらいかな?

さて、さて、このタイロッドエンドブーツ いろいろ調べても部品番号が出てこず、社外品の安いブーツでもよいのですが品番に自信がなく今回はディーラーへ発注 そこで衝撃の事実が
なんと、ハイエースのタイロッドエンドブーツ 純正がありません。
ブーツが破れた際、トヨタはタイロッドエンドごと交換を推奨してるみたいです。

でもちゃんとディーラーで社外品を手配してくれます。
調達したのがコチラ


価格はさすがにディーラー 800円ぐらいしました。
ピンは100円チョイでした。

ごめんなさい、発注書捨てちゃいました・・・。シールも



と、言うことで作業に入りましょう
作業はジャッキアップしタイヤを外してやります。
二柱リフトとか、業務用リフトで高く上げるとタイヤ外さずにできるかな?

ジャッキアップしタイヤを外します。但しこの状況では作業しにくいのでハンドルを外側に切ります。

赤丸の部分がタイロッドエンドブーツですね。
赤丸から車体側に移って見えるギザギザのブーツがステアリングブーツですね。
そして赤丸の少し横にあるネジの部分。このネジ部分に刺さっているのがタイロッドエンド
ここを調整することで、サイドスリップ調整します。

では外しにかかります。
先ずはこの割ピンを真っ直ぐにしてやります。ラジオペンチで簡単に伸ばせます。


延ばしたら、先の方から叩いてピンを抜きますが、さすがに長いことそのままですから固着して抜けません。
5-5-6などの潤滑剤を塗布したらすぐに抜けます。
ゴムを侵さないためにはシリコンスプレーが良いですね。

私はコイツを使いました。



ピンを抜いたら22ミリのレンチでボルトを緩め、タイロッドエンドプーラーをセットしますが、


ボルトを中途半端に外した状態で


タイロッドエンドプーラーをセットします。








こんなものでも外れますね。
これだと安く済みます。

ナットを全部外しておくと、タイロッドエンドが勢いよく外れるので、ボルトを付けたまま緩め外します。

結構でかい音がしますよ

さぁ、外れました!


ハイエースはタイロッドエンドブーツの下側に針金というか、キーホルダーの輪っかみたいなのがついていて、それでブーツを止めるタイプです。
このほか、金属がゴムの中に入ってるタイプもあります。
ミラやekワゴンは金属がゴムに入ってるタイプでした。
このリングをマイナスドライバーとラジオペンチを使い外したあとでマイナスドライバーでゴムをこじって外します。
外した古いブーツはこんな感じです


そして、外したリングがコレです。

ラジオペンチとプライヤーで知恵の輪みたいに伸ばして外します。

ブーツ取ったらボールジョイントが見えますので、ボールジョイントの周りの古いグリスをウエスで取ってやります。

そして、ボールジョイントの傷等を点検します
画像はきずっぽく見えますが傷ついてません

で、新しいブーツをかぶせます・。
新しいのはコイツ


画像の通り、下側の溝のような部分にキーホルダーの先のようなやつで締めて固定します。
コレ

まぁ、ココは針金で締めても問題ありませんが・・・。

さて、さて、新旧のブーツ対象のため比較してみます



で、ボールジョイントの部分にグリスをしっかりのせてやります

ボールジョイントを様々な角度にたおして、グリスを押し込むようにして更に首の部分にまでグリスを載せてやります。
更に、ブーツの内側にもグリスを置いてやりボールジョイントにかぶせます。
ゴムを引っ張ったり、きれいな棒を中に入れてうまくかぶせます
かぶせたら最初のリングをかぶせ固定します。しつこいようですが針金でしめてもOK
実際、このリングをはめ込むの結構大変でした。ヘタするとリングでブーツ破っちゃいそうで・・・。


で、ナットを締めて割ピンを入れてやります

で、ラジオペンチなどで割ピンの先を曲げます


ちゃんと割ピンは新しいものを使いましょう

さてさて、古いブーツ
中には劣化したグリス


乳化してないので水は入ってなかったみたい

グリスを打ちかえて終了
古いブーツはひび割れができてしまってました


穴が開く一歩手前ですね!気づいてラッキー

こんな感じで交換は終了 安心して乗れます
皆さんもやってみてください

交換の所要時間は30分ほど。お手軽な作業です。