さて、今日は久々に内容の濃い、ハイエースネタです。
標記の内容の他に色々入れてます。

では、本題に
先日、センターデフにリキモリのモリブデン添加剤を入れました。

モリブデンの浸透力の高さからか、その直後からオイルシールよりオイルが漏れるようになりました。
車庫の床にオイルのシミが出来たので判明しました。オイルが漏れると車検に通りません。
車庫のシミ見るとお分かりいただけると思います。画像は、ブレーキクリーナで掃除した際に、シャーシブラックがとけて流れてきた汚れも床についてます。汚いですね。高圧洗浄で取れればよいのですが…。

いろんな作業を行うときにオイルこぼすので元々汚いガレージですがね…。

で、オイルシールを交換することにしました。
トランスファ エクステンション ハウジング オイルシール 319円です。
トランスファは4WDにしかないので4WD限定ですが…。




ここからデフオイルが漏れています。
画像では漏れてる感があまりないのですが、走行後漏れて滴がつきますが、それが落ちると止まる状況で、走行後数日するとどこから漏れてるかわからない状態になる初期の症状です。
更に画像を取り忘れ、漏れた部分のカバー部分をブレーキクリーナーで清掃した後の画像です。
実際はカバーもしっかり汚れてました…。


交換して、添加剤入れて漏れたのでそれだけ優秀な添加剤ということでしょうが、車検前に急な出来事でちょっとビビりました。
そして、このままでは車検通らないので対応が必要です。

車検を依頼している業者はガソリンスタンド。24か月点検や代行料を含む基本料金が9,800円と格安の代わりに、何かの整備があるとかなりの高価格。まぁ、そういうビジネスモデルだから仕方ありません。


車検の見積もりですが、アッパーのブーツ交換工賃が片側で13,200円(部品代別)
ちなみに、試しにフロントのブレーキローター交換費用聞いたら工賃のみで5万円でした!
結局、アッパーブーツは見積もりの時、破れてるとの指摘だったので交換しようとタイヤ外してみたら、破れてませんでした。グリスニップルからグリス追加したときに盛れたグリスを破れて出たとガソリンスタンドのお兄さんが誤認したものでした。まぁ、グリスアップして拭かないbankerkonが悪いのですが、ガソリンスタンドですから、簡易な見積もりなのでそんなもんですよね。
時間かけてられないし…。

で、今回のシールなんて、プロペラシャフト(=ペラシャ)抜いて打ち換えるだけですが恐らく、車検中に発見するとかなりの金額が請求されるんだろうな…。

ただ、自宅でリジットラックで上げてやると、作業スペースが狭いので、好きなタイミングで(天候の良いときに)やれない整備なので憂鬱です。

さぁ、幸いに天気も悪くないので作業しましょう!
用意したのはコチラ


よく使うものだし、車検通すのに必要になるパーツなので、各種ブーツとともに共販に常に在庫を置いてます。
なので、緊急配送でなくてもディーラーに朝注文に行くと、お昼の1時にはディーラーに届きました。

早速交換です。
ハイエース、リジットラックは整備書では以下のところにかけろとありますが

とても貧弱な鉄板で、我が家のガレージは少しだけ傾斜があるので、ここにかけるとほぼ間違いなく曲がってしまうのでいつもリアはホーシングにかけてます。
整備書記載のリジットラック指定個所はコチラですね


画像は少し歪んでるように見えますが、まだ全く歪んでません。
ネットを検索すると歪んだーって人がたくさんいますね。
こんな薄い鉄板じゃ歪むと思いますよ…。変な方向から力がかかると…。歪むで済めばよいですが、外れると大変なことになります。

挟まれたら死んじゃうので、ホーシング左右にリジットラック二つ、デフにジャッキを当て作業してます。なお、傾斜があるとはいえガレージ広いので、傾斜のほぼないところでリジットラックで上げてます。
ホントに危険なので、平坦なとこや地面の状態が悪いところは作業NGです。

本日の作業。整備書の記載は以下の通り
【取り外し】


整備書では取り外し時にオイルを抜けとありますが、、リジットラックで後ろだけを上げて作業するのでトランスファーオイルは抜かずに作業しましたがほとんど漏れてくることはありませんでした。
【取り付け】




取り外しと取り付けにSSTが必要とありますが、なくても大丈夫です。
但し、取り付けには40ミリの異形ソケット(上下水道用塩ビ配管パイプ)があると便利で、ホームセンターで200円程度で売ってますのであったほうが良いと思います


これですね。

さて、作業に入ります。
ペラシャ側は掃除してないので、オイルがにじんでるのが見えるので漏れていることが良くわかりますね。


なんか、ペラシャがキラキラ光ってるので、マフラーを塗装した際に養生しなかったため、マフラー用のシルバー塗料がドライブシャフトの一部に付いたものです。
まさか下回り他人に見せるとも思わないかったので横着してます。詳しくは後程…。

さて、さて、プロペラシャフトの取りはずしから、作業にとりかかりますが、プロペラシャフトはバランスがとってあるので、外した時と同じ状態で取り付けなければなりません。
そこで、取り外し前にマジックやペンキで印をつけます。これを忘れると走行時振動が出て大変なことになるので、これはとても重要な作業になります。今回の作業の肝ですね。
しかし、ちょうど画像は銀のペイントがたくさんついた部分が映ってますね。


そして、ペラシャの上のフロア部分、錆が出てますね。
今回、プロペラシャフト外すので、この部分も一度、亜鉛塗料塗って防錆処理したうえ、シャーシブラックを吹きました。デフのLSDの部分もきれいにシャーシブラック塗って今は黒々してます。
但し、アンダーフロアは塗った後の画像がないです…。
マフラーも、ペラシャ側からきれいに塗りました。
コチラは作業翌日に撮った写真。リフトアップしてから写真を撮ってないので、きれいに映ってませんが、マフラーはピカピカ、プロペラシャフトも真っ黒です。






下回りお化粧するいいきっかけになりました。

で、構成が悪くて申し訳ないのですが、ここからの画像は塗装前のものなので、プロペラシャフトが銀色になったりして見苦しいです。
お許しを…。

しかし、こんなことでもないと、ワイドボディの車体中央部分なんて、リフトがないとわざわざ塗りませんからねぇ。
車検前に車綺麗にするいい機会になりました。
更に普段は見えない場所の防錆処理もできましたし…。

我が家は降雪地域なので、塩カル対策としてアンダーフロアにはシャーシクリアを吹いて防錆対策してます。それでも10年たてば錆が少しずつ出てますね。


早速ですが、過去マフラーに塗った耐熱塗料がプロペラシャフトにまで散ってますね…。見苦しいですね。

bankerkonはマフラー等をモノタロウの耐熱塗料塗って保護しています。
モノタロウの塗料は安いのに品質が良く便利です
この耐熱塗料とても美しいです。ただ、この耐熱塗料180度以上で30分は置いとかないと硬化しません。常温では硬化しませんので注意が必要です。

で、1/4がきらきらするペラシャ外していきます。(プロペラシャフトの一部のみが銀色塗料がついています)

プロペラシャフトはこのボルトとナット4本を外せば外せます。
整備書によるとこの部分のトルクは74N 手で外せないトルクじゃない!
なんせホイールナットの105Nなんて楽々ですから。(大半のDIYタイヤ交換かなりのオーバートルクです)一度105Nで適正に締められたホイールナット外すとお分かりになると思います。
作業しますが、硬い!ねじが回らない!
で、クレ5-5-6をシューッとし、作業しますが回らない!
そこで登場したのが愛用する 呉 凍結潤滑浸透剤


https://youtu.be/qJUEX6oa3rQ
呉工業ホームページより引用:https://www.kure.com/product/k1433/


このスプレーを10秒吹きかけ2分待ってねじを緩めると外すことが出来ました。
試しに、2本ほどスプレーしねじを緩めてみましたが、やはりスプレーしていない2本は外れませんでした。かなり効果のあるスプレーですね。

メーカーではマフラー周りの錆びたねじも外れると書いてありますが、まんざら嘘じゃないと思います。
ただ、使い方を間違えると効果がないので、10秒噴射がポイントです。


ちなみに、ペラシャの継ぎ手部分で凸凹してるのはオイルがはみ出てる部分に銀スプレーがかかったので汚くなってます。塗るためにスプレーしてないので汚れを掃除した上での塗装ではないので。

ねじ4本を外したらプロペラシャフトをフロント側に動かすと、トランスファー側にプロペラシャフトが入り込み、デフ側の出っ張りから抜け、ドラシャを外すことが出来ます。
プロペラシャフトを固定するボルトとナットは均等に設置してあるので、ペラシャを回さないとレンチが入りません。シフトをN(ニュートラル)にし、サイドブレーキを外すとプロペラシャフトは手で簡単に回るので位置を変えることが出来ます。
逆に緩めたり締めたりするときは、クルクル回ると作業できないので、シフトレバーをPに、サイドブレーキを引いて作業します。

ペラシャはいったんトランスファー側に動かしたのち、デフ側を外しまたデフ側に引き抜き取ります。
抜いたデフ側はこんな感じです。


デフ側がモレた場合は、ここの頭のナットを外して、円盤部分を外しオイルシールを出してやる必要があります。
こっちをやるときはLSDからデフオイルが垂れてくるのでオイルを事前に抜く必要がありますね。

抜き取ったプロペラシャフトですが、トランスファー側は傷つかないよう細心の注意が必要です。
bankerkonは使い捨て手袋をかぶせ、埃等がつかないように保存し、作業しました。(もちろん塗装も)
デフ側にも作業中に埃が入らぬよう、使い捨て手袋をかぶせてました。

また、オイルシールの作業をしている間に、プロペラシャフトは黒に塗装しましたので、今回の作業後は銀色のプロペラシャフトがきれいになりましたよ。真っ黒は気持ちいいですね。

さて、さて、抜き取ったら今度は肝心のオイルシールの交換です。
確かに、トランスファーから漏れてますね

普通デフオイルは薄黄色ですがモリブデンの添加剤でグレーになってます


垂れてますねぇ…。

外側にカバーがありますが、このカバーは刺さってるだけなので後ろからハンマーで均等に肩の部分をコチコチ叩くと外れます。
オイルシールを外すSST 

これは外向きにフックがついたプーラーにスライドハンマーがついたようなものですが、 これを持っていればカバーつけたままシール外せますが、持ってない場合カバーを外さないとオイルシールが外せません。
そこでこのカバーを裏から叩いて外します。

で、次にシール外しすますが、マイナスドライバーをシャフトとシールの間に突っ込んでシール内部の金属部分に引っ掛けて外していきますが、これがかなりの重労働です。(シールですが、金属の骨の部分にゴムが引っ付いてます)
ドライバー差して横に倒し、てこの原理で引っ張り出す作業です。

オイルシールが外れた画像ですが、てこの支点とした部分に傷がついちゃってます。
この作業に30分かかりました…。
トヨタのSSTでなくとも、ストレートやKTCの工具でオイルシール外し売ってますから、オイルシール外しは、周りの金属部分を支点にてこの原理で外す簡易的なものですので、価格も安くそちらを購入すると便利です。簡単に外れます。

こんな奴や

ちょっと高いですがこのタイプ簡単に外れます
実はbankerkonも、後ろのタイプ持ってたのですが、行方不明になり今回使用できませんでした。SSTめったに使わないし、しまいこんだのが敗因。

装着は先程の水道用異形ソケットがあれば簡単。価格も200円ぐらいだし。
新しいオイルシールを入れるところにあてて少し押し込んだところで異形ソケットを前面に当てて、トンカチでとんとん打ち込むだけ。
平面とほぼ面一になるまで打ち込みます。

装着後の写真です


後は取り外しと逆で、カバーを取り付けた後で、位置に注意しながらドラシャを取り付けます。

外したオイルシールはドライバーを挿してぶっ壊したのでこんなひどい状況




交換後は試走し漏れがないことを確認すれば完了です。

これで安心して格安車検が受けられます。
車検は火曜日に受ける予定です。

我が家の梅もきれいに咲きました。春ですね


車検ついでに、車検というか24か月点検ついでにタイヤ変えてもらおうかな。
(車検と24か月点検は異なり、いわゆるユーザー車検は車検に定められた項目がちゃんと満たされてるかチェックするだけですので、ホイールなんて外しません)
ここのスタンドは24か月点検の価格込みなので、ブレーキの調整やエアクリーナーの清掃等は基本料金内でちゃんとしてくれるんですね。
なので、自分で整備する私にはとてもありがたい業者さんです。

50歳を過ぎ、50肩に悩まされるbankerkonにはとてもありがたいことです。
昨日、マスクなしで作業したおかげで今日は花粉症がひどいです。。。