SSブログ

車検整備 その2 LLC交換 [ハイエース]

ハイエースの車検が3月に迫ってきました。

購入依頼変えていないもの。 LLC(ロングライフクーラント) 冷却水です。
最近の車はスーパーLLCという長期使用可能なLLCがついてるので、新車時は16万キロまたは7年
2回目以降は4年もしくは8万キロ交換不要です。

2回目以降の交換時期が短くなる理由は 1回目は原液に純水を入れ濃度調整するからなんです。

なので、交換時の冷却系清掃も純水を使用して、クーラントの経路の掃除をきちんとできる環境があり、希釈も純水ですれば、新車と同等な交換時期も可能なんですが… 現実的にも経済的にも無理ですね。

ということで、次回からは4年ごとの交換になりそうです。

ちなみに、LLCに求められる性能は冷却性能、防錆剤、消泡剤です。

で、ずっと前にUP GARAGEで売ってた20ℓ 2,990円というありえない安さのスーパーLLCに交換しました。
安いからと言ってよくわからないものではなく、ちゃんと谷川油化興業という、ちゃんとした国産の企業です。

さて、それでは作業に入りましょう。
用意するのは新しいLLCを入れるじょうご 古いLLCを受け止めるバケツ パッキンだけです。

パッキンは交換しなくても使えそうなら再利用が可能ですが、外してみないとわからないし、価格も安いので調達しておくと便利です。
また、LLCは熱をもつので、ドレンコックも最近はほぼプラスチック製で劣化していることもあり、劣化してると緩めると爪が折れることもあるので、交換用を持っておくとよいです。
11CIMG2418.JPG
赤丸の黒い部品がパッキンです。
私も調達したうえで作業に入りました。
パッキンの品番は 16418-15520   210円
ドレンコックの品番は 16417-30170  460円

です。パッキン安いと言いましたが確認すると意外と高いですね。小さいんですが・・・。

さてさて、それでは交換作業に入りましょう

その前に、整備書のコピーUPしときます
11CCF20190202.jpg
11CCF20190202_0001.jpg

それでは作業に入りましょう。
先ずはボンネットを開けてその右側(助手席側)にあるラジエーターサブタンクのキャップをあけます。
ウォッシャータンクの隣、純正のままだとピンクの液が入っているタンクですね。
熱いとき開けるなって蓋に書いてあります。
蓋を開ける理由はオイルの時と同じで空気抜きの穴を確保するためです。

この時、ヒーターコアのLLCも抜きやすくするため暖房の設定温度は最高にしておいてください

蓋を開けたらドレンをあけます。
ドレンはバンパー裏にあります。ドレンの周りはアンダーカバーに大きな穴が開いていてアンダーカバーを装着したままドレンを開けることは可能ですが、邪魔なのでアンダーカバーを外しちゃいます。
アンダーカバーはネジ4本を外すだけで簡単に外れます。外すと作業性が良くなるので、やはり外した方が作業は楽ですね。
11CIMG2419.JPG
アンダーカバーを外すとぱっくりエンジンルームが見えます。
11CIMG2420.JPG
11CIMG2424.JPG
ベルトなんかも丸見えです。
あーリフトがあればいろんな作業がしやすいんだろうけどなぁ。。。
個人じゃ、買えないねぇ。

しかし、樹脂製のぺらっぺらのアンダーカバーの上にシートがあると思うと音うるさいのもしょうがないかと思います。
11CIMG2419.JPG
このアンダーカバーに吸音材を貼ることを考えましたが、濡れると乾きにくそうだし、手元にある吸音材はスポンジで難燃性じゃなかったのでやめました。
でも、今度やってみようかな?それとも、それ以上にエンジンうるさいし関係ないのかな?

ちなみに、LLCの交換ついでにサーモスタットの交換すればよかったのですが、今回は見送りました。
見た目は、サーモスタット簡単そうにアクセスできそうなんですがね。

サーモスタットの位置はコチラです。赤丸のところ
11CIMG2426.JPG
上から見る限りじゃ簡単に外せそうでしょ?
11CIMG2431.JPG
サーモスタットはボルトを3つ外せば差し込んであるだけなので、サーモスタットとパッキン2つ交換するだけなので楽勝です。ただ、このボルト外したり閉めたりするのにクリアランス上の問題あるのかな?

さてさて、寄り道してしまいましたがドレンはこの黄色いプラグです。
11CIMG2421.JPG

コイツを緩めるとLLCが流れてきます。
横の排水穴から出てきます。ここにあらかじめホースを挿しておけばLLCが飛び散りません。

プラグはこんな感じで刺さってます。かなり長いです。
11CIMG2438.JPG
そして、写真位の中途半端に外した状態で横からかなりの勢いで滝のようにLLCが排出されます。

プラグを緩めるとだんだんたくさんのLLCが出てきます。赤いLLCが大量に出るのは視覚的に衝撃的です。
ちなみに、LLCの主成分はエチレングリコールで人体に影響があり毒性が高いので垂れ流しはNGです。

11CIMG2439.JPG

私はバケツで受け止めますが、バケツじゃホースを付けずに外した場合、絶対カバーしきれません。
しかし、LLCの主成分エチレングリコールは先にも示した毒性のある液体。しっかり受け止めてください。
毒物ですのでその辺に捨てると廃棄物の不法投棄になります
また、抜いたLLCの処分は近所のガソリンスタンドや整備工場に依頼しましょう。

ドレンを外してエンジンやラジエター、ヒーター内のLLCを抜きます。

尚、ラジエターのドレンコックの他に、エンジンブロックにもドレンがあります。
しかし、ここのドレンにはアクセスしにくいし、私はラジエターのドレンからのみ排出しました。
11CCF20190202.jpg

さて、LLCが抜けて汁が出なくなったら清掃作業に入ります。清掃作業はボンネット内の循環ホースを開けてそこから水道水を循環させて清掃します。開けた部分はここです。
11CIMG2433.JPG

ホースが金属、もしくはプラスチック部分にささっているところは、長年の放置によりホースが固着。プラスティック部分はLLCの熱で劣化しており、無理な力をかけると ポキッ と折れたり、ひびが入ったりする可能性がありますので、できるだけ車両本体やパーツに刺さっている部分はできるだけ触らないようにしました。

このアルミホースに向けホースにジェット水流をガンガン流しました。
11CIMG2435.JPG

きちんと洗えてるかを確認するために、リアのヒーターホースを外して、中の水の色確認しました。
11CIMG2469.JPG
運転席側リアタイヤ前にあるこのホースですね。
2本ありますが、赤い線がひいてあるのがエンジンから来る方で、青い線がある方がラジエターに帰る方ですね。
どちらからも透明な水が出るようになりましたから、古いLLCがすべて流れ出たことが確認できました。

また、エンジン部分はエア抜き指定場所を外し、出てくる液体の色が透明になるまで洗いました。
エア抜き部分はここですね
11CIMG2451.JPG
整備書では赤丸部分を外すように言ってますが、なかなか硬くて外れず、私は青丸部分を外してやりました。
また、青丸部分から、エンジン側にも水を流してきれいにしてやりました。

2回、エンジン内に水をため抜く作業、3回ホースでの洗浄作業を行いました。
なんせ透明な水が出てもラジエターや冷却水ルートの水垢等があるかもしれませんので慎重に洗いました。

そして、ドレンをきちんと締め、エア抜き部分(エンジン上部)
11CIMG2451.JPG
以外のホースを元に戻して締め新しいLLCを入れました。

入れたLLCはコチラ
power_coolant_20l_red.jpg
原液(希釈用)です。
また、いわゆるスーパーLLCという長寿命のLLCです
古い車の普通のLLCよりもアルミに対する攻撃性が少なく、保護性能が上がってます。
スーパーLLC仕様に普通のLLCを入れるのはNGです

実は、敢えて原液(希釈用)を入れました。それは横着をするためです。
まぁ、安かったのもありますが・・・。

そのまま使用できる、薄めてあるLLCは値段も安いし、先にも触れましたが純水で原液を希釈しているので水道水で希釈したLLCに比べると劣化に驚くほど差が出ます。

そんなに高くないでしょ?

ちなみにLLCの色はメーカーごとに違っているだけで性能に差はありません。

なので、私は前回LLC漏れの際に緑を補充しました。スーパーLLCが緑しかなかったので・・・。

話が飛んでますが、何故希釈タイプにしたか、その理由は2つ
①寒冷地に行くので濃くしたかった
一般の新車LLCは濃度30%とされています。LLCは濃度により凍結温度が異なります。寒冷地仕様などは濃度を濃くしてエンジン内で凍らないようにしています。もし、閉鎖経路のエンジン内でLLCが凍ると水道管が凍って破裂するのと同じ現象が起きます。ガスケットが飛んだり、管が破れたり、ラジエーターが破裂したりしますから、最悪ではエンジンを破壊したり、高額な修理費が発生します。何より走行不能です。
coolant_graph.jpg
凍結温度の表です。
濃度で凍結温度変わります。ちなみにハイエース リアヒーター有のLLC容量は15リットル
純正通りの30%だと4.5ℓ  40%だと6ℓこれで凍結温度は-25℃なのでほぼ大丈夫

②希釈済みだと冷却ルート内すべての水を抜いてからLLCを注入しないとLLCが薄くなってしまいます。
全て抜けたかどうか図るのは大変ですし、すべて抜くのはあちこち配管抜いたりしないと抜けません。
今回清掃は水で古いLLCを押し出すという形でやりましたから、LLCの経路には水が満たされてます。

そこで、作業を楽にするためLLC原液(希釈用)6.5ℓを注入し、足らずの水を入れる作戦をとりました。

入れるのは希釈用なので多少流動性が落ちます。
もちろん、これは正当なやり方じゃありません。普通は先に希釈して入れます。

色はこんな感じですね
11CIMG2444.JPG
ちょっと ドロッと迄はいかないもののさらっとではありません。容器内の気泡の雰囲気でわかりますかね?
11CIMG2446.JPG

LLCをBのラインまで入れますが、この時エンジン側のホースを抜いてエア抜きしながら抜く必要があります。
11CIMG2451.JPG
そうしないと経路内に空気が入りまくって経路が水に満たされませんし、エア抜きに無茶苦茶時間かかります。

タンクから新しいLLCを入れ、時々エア抜き部分を見て、エア抜き部分からLLCが出てくるまでLLCを入れ、出てきたらホースを元に戻し、サブタンクのBライン迄規定量のLLC、入れ終わったら水を入れます。
と、いうのがセオリーですが、この方法だとかなりエアが入りますからBのラインよりかなり上まで入れます。

30分以上、ヒーターから温風が出るまでアイドリングし、水を減った分、随時補充します。
今回は1時間ちょっとヒーターから温風が出るまでアイドリングしました。
もちろん、前後のヒーターからです。
そうそう、ヒーターコアの経路をオープンするために、ヒーターの設定温度はずっと最高 HI にしておいてください。

暖かい風が出たら、ちょいとひと乗りすると、更にLLCが減りますので、適宜LLCの追加をしながら量を補充、調整してやります。

減らなくなったら完了です。

終了後のアイドリングと走行でしっかりLLCを循環させて原液と水を混ぜ合わせてください。この時期水が残ってると凍ります。

LLCの性能は防錆性能と泡立ち防止。
年数が経過すると当然劣化するはずなんですが、その機能試してみました。

先ずは、新品で希釈前のLLCです。
11CIMG2455.JPG



次に30%に希釈したLLCです。
通常の新車は30%で希釈してると言われています。
11CIMG2457.JPG

ご覧の通り、泡は立ちますがすぐに消えますね。

さぁ、それでは劣化したLLCだとどうなるでしょうか?
11CIMG2452.JPG


しかし、汚いですね。
でも、これは汚れじゃなく、違う色のLLCを混ぜたからというのもあります。

これでスッキリしました!

水圧をかけて中を掃除したのでLLC漏れてないか確認しましょう。
LLCが漏れたらあまーい臭いがするのですぐわかります。

効果なんですが・・・。
LLCなんて交換しても効果なんて考えないでいましたが・・・。
防錆効果や不凍効果が回復するだけだと・・・

体感できる効果がありました。
 
span>

先ずは、エンジン音がかなり静かになりました。アイドリング時はまるでエンジンかかってないみたいな・・・。
交換したことを知らない奥方が静かになったというので、かなり静かになったんだと思います。

気持ち、走りも良くなったと思うんですが・・・。

ビックリ、普通のLLCでこんなに変わるなんて。
某ショップで高ーいLLCに替えなくても効果出るのでびっくりでした。
某ショップだともっと効果出るんでしょうが・・・。

で、20ℓ買ったLLC 6ℓちょいしか使ってないので半分以上余ってます。
ミラとEKワゴンに使うとしても残り分 10リットル近く残りますので欲しい方いらっしゃれば送料ご負担いただければ差し上げます。
好評につき嫁ぎ先が決まりました。
アマゾンやモノタロウで販売されています。アマゾンでお安く販売されてますのでそのリンクを貼っておきます

読者からご質問とご指摘がありました。
誤解される方がいる様なので以下にご注意ください。
リンクのこの商品は希釈済製品なので、ブログ記事の様に希釈は絶対してはいけません。希釈すると凍結しエンジンが破損します。
洗浄した水も、希釈済を使用する場合は可能な限り抜いて交換してください。

ちなみに、私はありえない価格でゲットしてますが希釈用は高いです。

コチラは希釈用ですが複数台所有してない人はかなり余りますよね…。
色も緑です。色と性能は関係ないです
尚、この商品の希釈割合はブログ記事と異なる可能性があるので商品の説明をよく読んでください。


何日かに分けて書いたので文章おかしいですがごめんなさい


nice!(2)  コメント(0) 

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。